NHKは3日、2027年放送の大河ドラマは「逆賊の幕臣」に決まり、俳優の松坂桃李(36)が江戸時代末期の幕臣・小栗上野介忠順役で主演すると発表した。群馬ゆかりの人物を題材とした作品となる。2027年は小栗忠順生誕200年に当たる。幕府を倒した側ではなく、幕臣の側から幕末史を描く。
小栗は万延元(1860)年、遣米使節として渡米し西洋文明を体感。帰国後要職を歴任して軍制改革や近代的工場(造船・製鉄所)の建設、日本初の株式会社設立などさまざまな改革を推進した。だが後に、明治新政府に「逆賊」とされ、斬首された。
司馬遼太郎は、勝海舟と並べて小栗を「明治の父」と呼んだという。ドラマでは、歴史の”敗者”となった幕臣らの知られざる活躍を表現していく。
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